バイクフレームをオーダーする

PART2 ドリアーノとオンラインで対話

フレームオーダーの前に、日本からオンラインでイタリアのドリアーノと顔を合わせて話し、お互いのことを知り合おう。

オンラインでドリアーノと対話をする前に、まずはボディサイズの採寸をしましょう。

10分程度の簡単なもので、イタリアではドリアーノが採寸を行いますが、海外ではそうもいきません。

本来ならフレームビルダーが直接採寸するのが理想ですが、海外でも人気のビルダーであるドリアーノのBIXXISは日本やアメリカ他、イタリア国外にも顧客が多いため、現地で採寸したデータを送っています。

BIXXIS JAPANでも同様に、採寸はショールームで行います。

過去にバイクフィッティングサービス等を受けて、ボディサイズの各数値をお持ちでしたらそちらも利用できます。

サイクリングショーツを着て採寸できれば理想ですが、ドリアーノによれば「必ずしも必要ではない」です。

ボディサイズの採寸が終わったら、いよいよオンラインでドリアーノと対話をします。

既にロードバイクに乗っていれば、そのバイクのフレームのジオメトリ各寸法を測り、そのデータを用意してください。

可能ならショールームに今お使いのバイクを持ちこんでいただければベターです。

現状のバイクフレームのジオメトリの他にも、BBセンター⇔シート高、お使いのステム長やコラムスペーサーの数も重要なデータですし、ドリアーノがオンラインでライドフォームやポジションをチェックします。

「このフレームは君にはちょっと小さいかも。ダウンチューブは問題ないがトップチューブはもう5mm長いほうがいい」

もしかしたら、こんな役に立つアドバイスが、ビルダー目線でドリアーノからあるかもしれません。

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ドリアーノが名の知れたフレームビルダーということで、対面する前は不安や緊張もあるかもしれませんが、彼は非常に落ち着いた口調で、物腰が穏やかな人物ですので心配はご無用。

お堅い職人のイメージにありがちな、尊大で、気に食わないことがあればお客を追い返しかねないようなタイプを想像していると、肩透かしを食らうかもしれませんね。

マルティーナと共に、二人はいつも日本のユーザーと知り合えるのを楽しみにしています。

二人との会話は、イタリア語の通訳がサポートします。

オーダーするフレームに関して、ドリアーノにいくつかリクエストを出してみましょう。

「現在のバイクとは異なるジオメトリにしたい」

「プレスフィットBBの採用は?」

「インテグラルヘッドじゃなきゃだめ?」

「インナーケーブル化したい」

「ディスクブレーキ化はできる?」

これらの要望をドリアーノは、いくつかは了承し、いくつかは却下するでしょう。

このような場面で、彼の特徴として、常にビルダーの立場、技術的な観点から相手(つまりあなた)に質問を投げ返すことです。

また、フレーム製作で彼が一番の信条とするのが「乗り手の安全」であることをご理解ください。

ドリアーノとの対話の中でこのような答えが出てくるはずです。

「自分の乗り方を考慮して、ディスクブレーキが本当に必要だって確信はあるかい?」

「フレームサイズが小さいと、スローピングのジオメトリでも堅さのメリットはあまりないよ。もちろんユーザーが望むならそれに応じるが。」

「ディスクブレーキ搭載を検討するなら、本当にそれが必要かどうか、実際の走りにメリットがあるのかをまず考えて欲しい。」

「プレスフィットBBの場合は、BBハンガーを圧入する必要があり、結果的にスチールにねじ切りより重量増となりデメリットをまねくし、そのチョイスにより生じるメンテナンス性についても考慮しなければいけない。」

「ケーブルのフレーム内装のためにチューブに穴をあける作業は大した手間ではないが、BB周りはフレームで最も負荷がかかる、ここに余計な穴をあけるのはとても危険な行為だ。乗り手としてそのデメリットをしっかり理解して欲しい。」

ビルダーには作り手としてのこだわりがあります。それは、ビルダーが生み出す作品の個性であり、バイクの持ち味を生み出しているもので、妥協できないのは当然と言えます。

なぜなら、それこそがビルダーの哲学だからです。その哲学を覆すことは、我々乗り手は考えるべきではありません。

例えば、ドリアーノは自身のスチールフレーム製作にあたり、コロンブス (PRIMA)やレイノルズ(PATHOS)に特別にオーダーして用意したチューブセットを使っています。

現状では他の材料でのフレーム製作を望むことはできません。 これは、ドリアーノの技術的な思想に基づく選択であり、ユーザーが受け入れざるを得ない要件のひとつです。

フレームのオーダーメイドとは、ユーザーのニーズと、ビルダーのこだわりが両思いのように身を結んだ到達点であり、完成にいたる過程を楽しむのもその魅力です。

このように、ビルダーとユーザーのコミュニケーションを通して、フレーム製作のプロジェクトの方向性が決まります。

ドリアーノが対話で得た情報をもとに、CADであなたのフレームジオメトリを設計します。続きは次項で。

PART1

PART1 BIXXISへようこそ!
フレームオーダーの前に、まずはイタリアのBIXXISオッフィチーナをご紹介します【読む】

PART2

PART2  ドリアーノとオンラインで対話
日本からオンラインでイタリアのドリアーノと顔を合わせて話してみよう【読む】

 

PART3

PART3 フレームジオメトリ設計
ディスカッションを終えたら、顧客の要望をベースにフレームの設計に取り掛かります 【読む】

PART4

PART4 フレーム製作
CAD製作した設計デザインをもとに、いよいよオッフィチーナでの手を汚しながら行う作業がはじまります【読む】

PART5

PART5  フレーム塗装、いよいよ完成
完成したフレームはペインターのもとに届けられ、いよいよあなたのバイクが完成します 【読む】