「Versione Sol levante 」(ヴェルシォーネ・ソル・レヴァンテ)
BIXXIS JAPANが提案し、日本から世界に向けて発信するオリジナルレーベル。
コンセプトは“イタリアのハンドメイドバイクフレーム作りの文化と”ソル・レヴァンテ“(日出ずる国)の技術・伝統・文化の融合、そして日本の精神性、価値観の表現”
第一弾「PRIMA Versione Sol levante”GLICINE」(プリマ・ヴェルシォーネ・ソル・レヴァンテ“グリーチネ”)をCYCLE MODE International2018で参考出品。
バイシクルフレームビルダーとして世界で有数のタレントと評されるドリアーノ・デローザは、金属素材のハンドメイドバイクに進化をもたらしその価値を再定義すること、そして自身の40年に及ぶキャリアで培った経験とともに21世紀の現代そして未来に継承することをコンセプトに、2015年娘のマルティーナと二人でBIXXISを設立しました。
二人の願いは、BICICLETTE ITALIANE PER IL XXI SECOLO(21世紀のイタリアンバイシクル)の頭字語から来るBIXXISのブランド名にも込められています。
BIXXISは当然のように、質の高い製品・サービスを顧客に提供することや、彼らの満足を得ることが対価であるかのように、ものづくりに邁進する職人たちの魂や情熱、こだわりといったアルティジャナリタ(職人性)を重んじており、また、ハンドメイドかつ小規模のバイクブランドとして、単に懐古主義に傾倒するのではなく、伝統を幹としたイノベーションと共に21世紀の現代に調和しつつ、未来につながり得るための在り方を問い続けています。
BIXXIS JAPANが提案するオリジナルレーベル『ヴェルシォーネ・ソル・レヴァンテ』のコンセプトは、BIXXIS=イタリアのハンドメイド自転車フレームビルダーの伝統と、“ソル・レヴァンテ”(日出ずる国)の職人の技・伝統、文化など、日本の感性や価値観が融合することで、ハンドメイド・オーダーメイドバイシクルにさらなる価値を与え、その魅力を伝えることにあります。
第一弾モデルの「プリマ・ヴェルシォーネ・ソル・レヴァンテ”グリーチネ“」は、日本文化の原点ともいえる「藤の花」がモチーフ。
バイシクルフレームペインター安田マサテル氏が監修・塗装。
BIXXIS JAPANがショールーム「ラ・メッカ・プント・エスポジティーボ・ビクシズ」を置く、東京都台東区、上野浅草地区は、江戸時代から現在まで綿々と受け継がれた工芸技術をもった多くの工人が住み、ものづくりを営んでいる“職人の町”でもあります。
元浅草という、クラフトマンの伝統に育まれた町が与えるインスパイアは、ドリアーノ・デローザというイタリアのバイクフレームビルダー同様に、日本における職人性へのリスペクトに通じ、また、この双方をミキシングする、すなわち、日本とりわけBIXXIS JAPANのお膝もとの様々な職人とコラボレーションすることで“日本の伝統・文化を象徴、表現して国内外に発信したい”というアイデアに融和します。
このことがBIXXISの別バージョン「ヴェルシーネ・ソル・レヴァンテ」の由来そして目的です。
したがって、同レーベルは日本への関心が近年急速に高まっている海外を見据えた、グローバル市場に向けた、BIXXIS JAPANの提案でもあります。
安田マサテル氏は長年イタリアの有名フレームビルダーの工房でマエストロに師事し、自らもペインターとして従事。帰国後は長野県伊那市でペイント工房“アトリエキノピオ”を主催する。
氏が挑んだ“ソル・レヴァンテ”のテーマは「藤の花」
日本の名門氏族の藤原氏は、中臣鎌足を始祖に、封建社会が終る明治維新まで日本の歴史上長きにわたって活躍した。今日でも日本人のおよそ1割が藤にちなんだ苗字を有し、藤原氏の末裔とされていることからも、日本の文化や精神性の原点のひとつであると言える。 藤原氏のシンボルでもある藤もまた、日本を代表する花のひとつであり、その高貴な美しさからも人々に愛されています。
安田マサテル氏はこのテーマに取り組むにあたり、メタルチューブが織りなすホリゾンタルラインが美しいイタリアンバイクBIXXISのトラディショナルな側面を象徴するアイコンとも言える、お馴染みのデザイン“クアドリファシャータ”(4つの胴抜き)、すなわち、イタリアの美意識や職人へのリスペクトを怠ることなく、双方の文化・伝統をロードバイクフレームという限られた世界の中で表現することにチャレンジ。 氏が持ち合わせた最高峰のペイント技術で、オーソドックスな胴抜きデザインに、まるで友禅の反物に染め上げた藤の花にも例えうる“美”を再現し、着物の裏地など見えない部分に華やかさをあつらえたり、地味な色や模様を“粋”として重んじる日本人の価値観、あるいは、自然や宇宙をシンプルかつ抽象的に表現する枯山水庭園などの禅の文化にも通じた、日本ならでは高い精神性と繊細な感性を織り交ぜて解釈。日本らしさを巧みに表現する仕上がりにしてみせた。
イタリアのサイクリストロードレース界の伝説とも言うべき父のレガシイを受け継ぎ、フレームビルダーとして世界で“マエストロ”と称えられるドリアーノ・デローザが命を吹き込んだフレームに、日本の“塗装の工匠”安田マサテル氏が最高峰の技をいかんなく発揮して彩りを与える。
両者のタッグが生み出した「プリマ・ヴェルシォーネ・ソル・レヴァンテ”グリーチネ“」はカンパニョーロ新型12Sコンポーネントを身にまとった完成車として11/9~11/11「Cycle Mode International2018」に参考出品。現在はBIXXIS JAPANショールーム「ラ・メッカ・プント・エスポジティーボ・ビクシズ」に展示しております。