FRONDA

gravel road

BIXXIS FRONDA、北陸新幹線の延伸に向けてサイクルツーリズム振興とそのインフラ整備を推進する福井県嶺南地方とコラボレーションする日本国内限定モデル「FRONDA SUIGETSU」

若狭湾を望む丘陵地帯に美しい水辺の風景をかたち作る三方五湖は、それぞれの湖の水質の違いから、その色合いが微妙に異なり、まるで谷間にちりばめられた宝石が輝くかのように神秘的です。

ラムサール条約湿地にも登録される5つの湖の中でも、最も広い面積を有する水月湖は、地質学・考古学・古気候学などの研究上きわめて貴重な”奇跡の湖”として世界の注目を集めています。その秘密は、この度のBIXXIS FRONDA福井県オリジナルバージョン「FRONDA SUIGETSU」のデザインモチーフでもある、水月湖の”年縞”です。

水月湖の湖底には、プランクトンの死骸や、大陸からの黄砂、植物の花粉、粘土や鉄分、火山灰などさまざまな粒子が堆積した地層が存在しています。四季ごとに異なった粒子が堆積してできる層は、1年を周期に、長い年月をかけて縞模様をおりなします。この模様が”年縞”で、樹木の年輪と同じように、堆積層の断面の縞模様が、1年に1本ずつ刻まれます。年縞が記しているのは、気候や温度の変動、火山活動などの地球の営みの記録。

水月湖から抽出された年縞は、湖の奇跡的な好環境に恵まれて、きわめて保存状態が良く、実に7万年分の記録が、それも今日まで途絶えることなく、正確に残されています。7万年前といえば、現生人類ホモ・サピエンスがアフリカ大陸を出て、世界に広がった時代。 

世界的にたいへん珍しく、貴重な水月湖の年縞の発見は、考古学・地質学研究上、年代測定のための重要な手段として広く用いられる放射性炭素年代測定法(化石などに含有された炭素14、すなわち、5730年で半減する放射性炭素の残存量を測定することで年代を測定する)の精度を飛躍的に向上させた功績で、地球の歴史を測るための”世界標準ものさし”として採用されており、人類が歩んできた地球史の解明や、地球の未来の道を示すことに大いに貢献しています。

水月湖年縞のステンドグラス(年縞博物館所蔵)

BIXXISと福井県のコラボレーションモデルに選んだのは、この度日本国内正式リリースとなるニューモデルのFRONDA(フロンダ)

これまでのアスファルト舗装された道を飛び出し、オフロードを走ることも想定した、いわば、従来の枠にとらわれない新時代のロードバイクである”グラベルロード”と呼ばれるジャンル。FRONDAは、BIXXISにとって、はじめて世に送り出すグラベルロードです。
福井県嶺南地方のシクリズム、シクロツーリズム振興を後押しするSABAKAIDO CYCLE HUB(若狭町熊川)が福井県ならびに同県の美浜町、若狭町とタッグを組み、オリジナルモデルとしてリリースするBIXXIS FRONDA SUIGETSUのグラフィックデザインは、水月湖に隣する三方湖のほとりにある年縞博物館に展示される、45mにおよぶ実物の水月湖年縞のステンドグラスからインスピレーションを得ています。なぜなら、このBIXXISの新たな時代を象徴するニューバイクFRONDA SUIGETSUは、サイクリストの誰もが風を切り、走るすべての道には、大地、そして人々の歴史が刻まれており、私たちは年縞の最も表層部たる現代を生きていること、また、私たちのひとりひとりが、これまで生き、歩んできた人生において”年縞”を刻み、それは地球と人類の数万年におよぶ歴史を閉じ込めた水月湖の年縞のにも決して劣らない美しいものである。そんなメッセージを、FRONDA SUIGETSUのデザインが私たちに届けてくれるからです。

BIXXISのドリアーノ・デローザは、14歳で父の手伝いから自転車フレーム作りの仕事をはじめ、そのキャリアは今年で47年におよびます。自転車作りの師匠としてはもちろん、人間としても、最も尊敬する父のウーゴ・デローザから技術・精神を学び受けたことを誇りとし、それを絶さず、継承してゆくことを目指す彼は、サイクルロードレースの分野で、偉大な父の功績により人々から特別な尊敬を集め、栄光の歴史を刻んできた家族の工房を離れ、2015年、娘のマルティーナとたった二人で自身の工房とブランドBIXXISを立ち上げます。かつてのような、プロの選手やチームへの機材としての自転車供給や、近年、この分野の産業の様相を一転させた、カーボン素材によるマスプロダクション的(すなわち大量生産・大量消費)ビジネスモデルとは一線を引き、現在は紳士服の仕立て屋のように、その数は多くないものの、顧客ひとりひとりの声を聞き、それぞれの要望を叶えるオーダーメイドのスタイルで手作りしたバイクをユーザーに届けています。金属のチューブを熟練の技で溶接する昔ながらの製法で、とりわけドリアーノ・デローザがフレーム作りの”マエストロ”と称えられる一番の要因である、彼の真骨頂たるチタン素材は、自転車の素材として最も持続可能性が高いもので、多くのサイクリストにとって「一生もの」と羨望される特別な存在です。

また、乗り手の安全を第一に考えたフレーム作りが信条で「安全であってこそレースに勝つためのバイクである」という父から学び受けた思想や、自転車として安全を損なうリスクのともなう設計や加工は、仮に顧客が望んでも応じないなど、自身の自転車作りの哲学をかたくななまでに守り続けています。

これまでに何百・何千台という自転車フレームを作り、世に送り出してきたドリアーノ・デローザは、47年間ものづくりに真摯に打ち込んできました。その足元にも、やはり、フレーム作りに捧げ生きてきた47年、すなわち1万7千を超える日々がおりなした、水月湖の年稿のように美しい模様が描かれています。


この度、皆様がはじめて出会う、BIXXISのニューモデルFRONDA SUIGETSUは、ウーゴ・デローザからドリアーノ・デローザへと繋がるバイシクルフレームビルダー父子の歴史を記し、これからも人々に伝えてゆくことでしょう。

BIXXIS FRONDA SUIGETSUの特徴

・舗装路だけでなく、オフロードを走ることも想定したニュージャンルのグラベルロード。福井県ならびに同県の美浜町、若狭町の、大地と空、空、水、風に彩られた、豊かな自然の魅力をFRONDA SUIGETSUとともに満喫してください

・フレームはイタリアのセレーニョ(ロンバルディア州モンツァ・エ・ブリアンツァ県)に工房のあるBIXXISで、名匠と名高いドリアーノ・デローザが、顧客の要望に合わせて1本ずつオーダーメイド製作


・地質学・考古学・古気候学などの研究上きわめて貴重な”奇跡の湖”として世界から注目を集める、水月湖の年縞をモチーフとしたオリジナルのグラフィックデザイン


・三方五湖のロゴマークを上質なゴールドを基調にしてペイント。三方五湖の魅力で心に潤いを感じていただき、幸せな時間を過ごしてほしいというメッセージが込められています。2023年の北陸新幹線福井・敦賀開業に伴い、福井県嶺南地区では、今後様々なツーリズム・シクロツーリズムキャンペーンの開催を予定し、当ロゴは地区全域における旗印となるシンボルマークです。

三方五湖ロゴマークに込められた意図 (三方五湖エリア全体協議会資料より)
●シンボルマーク
三方五湖の魅力を「心の潤い」と捉え、滴のモチーフを採用。それぞれの湖が持つ青色に濃淡をつけ、5つの異なる青色の魅力と、一体化した青色の魅力、その両方を表現しています。先端にある細長い形状は「久々湖」、その左隣にある三角形は「日向湖」、中央・左側に位置するのは「水月湖」、右側・中段にあるのは「菅湖」、一番下は「三方湖」です。全体の輪郭をゴールドで描いて一体感としての輝きを強調しています。

●キャッチコピー(日本語) 5つの青に、会いに。

5つの湖の青色がそれぞれに異なった色合いを持ち、また、時間の経過によってさらに表情を変化させる様子を表現しています。5つの青は「湖」「海」「空」「川」「風」も意図しており、三方五湖エリアの彩のある魅力を伝えています。

●キャッチコピー(英語)   Your Something Blue
「5つの青に、会いに」の英訳として、「清浄と愛」を表す”Something Blue”を採用し「あなたの幸せとなれますように」と願いを込めています。

■BIXXIS FRONDA SUIGETSUに関するお問い合わせ先

 

Sabakaido Cycling Hub(製品取扱い)
TEL: 0770-62-9048
Mail: 

 

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